Hello
こんにちは
今回はジンバブエとザンビアの国境にある世界遺産ビクトリアフォールズで、ルナレインボーを見てきたお話です!ルナレインボーとは満月の夜だけに見ることができる虹のこと。
実際の写真を交えて紹介したいと思います。
ビクトリアフォールズでルナレインボーを見てきた!

ルナレインボーとは
虹とは、主に雨の後に空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象ですが、ルナレインボー(月虹)とは、滝のものすごい水しぶき(=空気中の水滴)が、満月の月明かり(=太陽光の代わり)に照らされて、満月の夜に虹が見える現象です。
なので、ビクトリアフォールズに限らず大きな滝では同じ現象が起こるそうで、実際、イグアスの滝でもルナレインボーは見ることができるようです。しかしナイアガラの滝はそういった情報があまり見当たりません。少し都会すぎるのかもしれません。
いずれにせよ、見られる場所も条件もかなり限られているとても貴重な現象です!
日中のビクトリアフォールズ
ルナレインボーを見る前に、明るい時間のビクトリアフォールズも必見です。私たちはニューヨークからジンバブエに到着して疲れていたので、一旦ホテルで休み、まずは日中のビクトリアフォールズを見に行きました。
ビクトリアフォールズは一体が国立公園になっています。今回はジンバブエ側から入りました。入園後は順路があるのでそれに従って歩きます。最初から水しぶきの音や気配がすごく、『わーすごい!』『すごい!』と写真を撮りまくっていましたが、園内を進んでいくに連れてどんどん音もすごくなってきて期待が高まります。

人の何倍もの高さの水しぶき。この水しぶきが夜月明かりで照らされて虹ができるんですね。歩いているだけで結構濡れます。ツアーの方々はカッパを支給されていました。

どんなに端っこで写真を撮るのも自由ですが、足元はかなり滑ります。すべて自己責任です。落ちる人もたまにいるのだそうです。日本でもたまにニュースになっていますね。

当たり前ですが、実際に行くと写真で見るよりかなり圧倒されますし、下を見ると足がすくみます。。水の音、上空からのツアーのヘリコプターの音、水しぶき、湿度・・すべてがこの景色を作り出していて、静止画では到底伝わりません。。
これまで見てきた那智の滝、華厳の滝、ヨセミテ国立公園の滝、アラスカの滝・・そういった類の滝とビクトリアフォールズとが同じ『滝』という一括りで良いのだろうか?と思えてくるほど、ものすごい迫力でした。どんな例えをすれば良いかわかりませんが、近所の雑木林とアルプスの山くらい規模が違います。
ルナレインボーどこから見るか問題!
さて、ホテルで一休み休みして、暗くなってからいよいよルナレインボーを見に行きます!滞在中のホテルはジンバブエですし、またジンバブエ側から夜のビクトリアフォールズに行けたらと思っていました。
でもここで問題発生!主人が『ザンビア側から見る方がルナレインボーはキレイに見られるのではないか?』と言い出したんです・・笑(なんで直前に言う?)
虹の角度・・・?即答できる人いるんでしょうか笑
答え。虹が水滴を反射する角度は42度なのだそうです。
で、今回(6月)の満月の昇る位置と滝の位置、虹のできる位置、角度、色々考えるとジンバブエ側からよりもザンビア側からの方がキレイに見えるし写真も撮りやすいだろうということでした。
それならザンビアに行っても良いけど、最初にビザ取っておけばよかったよね〜・・とぼやいても仕方ないので、すぐにホテルのタクシー乗り場に走ります。
ザンビア国境へ
すぐにタクシーに乗り込み、ザンビア国境までお願いしますと伝えました。しかし、現地の方はルナレインボーが観光スポットになっていることを知らないんですね。なので、
と突っ込まれました。
『今日はルナレインボーだからそれに行く!』と言うと、『ふーん、そういうのがあるのね・・?』と半信半疑な感じで国境まで走ってくれました。てっきり国をあげた観光イベントかと思ってました・・。
ザンビア側からルナレインボー

ホテルから車で走ること15分ほど。こちらがジンバブエとザンビアのボーダーです。今いるのがジンバブエ。フェンスの向こう側がザンビア。

パスポートを見せて、ザンビアのビザがないのでここで取得して入ります。ルナレインボーを見るというとすぐに手続きをしてくれました。
国立公園に着くと、さすがに公園の方はルナレインボーを把握されていて、すんなり中に入ることができました。ここまで来るとルナレインボーツアーの方がたくさんいらっしゃいます。みなさん元々ザンビア側に宿泊されているようでした。(こんなにバタバタ来る人いませんよね笑)
公園内を歩くのは自由ですが、ルナレインボーを見るスポットはだいたい決まっています。皆さんスポットに集まって、その瞬間を待っていました。角度的な問題など諸条件があり、満月がちょうど良い位置まで昇った時にしか虹は掛かりません。待ち時間長めです。

待って待って・・ようやく虹がかかり始めました!
三脚を持ってきている方も多いですが、我が家は持って行かなかったのでカメラをうまく固定できる場所を見つけてはシャッターを切り続け・・・少ししたら別の方にその場所を譲って・・譲られて・・という感じで、ひたすら主人が撮影を頑張ってくれました。

そもそも今回の世界一周にはあまり良いレンズは持って来なかったこともあって(&こちらでは画質を落としています)今回の写真の限界がこちらです。でもキレイですよね!
何箇所かスポットがあるので公園内を歩くのですが、これが本当に真っ暗で恐ろしかったです。本当の真っ暗、って実は体験したことがなかったことに初めて気づきました。
とにかく何も見えない暗闇の中、恐ろしいほどの水音に襲われながら、日本から遠く離れたアフリカの地で足元が滑る吊り橋を渡るのは、もう歩いているだけで涙が出てきました。

『そもそも日中のビクトリアフォールズもザンビア側から見た方がよかったのでは・・?』と主人は言っていました。確かにザンビアの方が水流の音がすごくて圧倒されましたが、夜のせいもあったかもしれません。
水量と満月の光、天気、条件が重ならないと見られないレア現象だからこそ、実際に見られた時の感動はすごいです!音も空気も水しぶきもここに行かないと体験できないことなので、ぜひチャンスがあれば行ってみてください。

