こんにちは
アラスカの氷河クルーズで氷河を見てきました。45ヶ国ほど訪れてみた多様な景色の中でも、この氷河クルーズで見た絶景はNo1の絶景。
今回はアラスカの氷河クルーズの全貌をお伝えしたいと思います。
予約必須です。毎年夏のみの期間限定です。
・防寒着
・良いカメラ
船内の皆さんのカメラはニコン9、キャノン0.8、その他(ソニーなど)0.2という感じでした!
実際に参加して感じたことを先にあげておこうと思います。
・時差と寒さと興奮で体力を消耗するのでスケジュールに余裕を持つ
・できれば現地に数日滞在して晴天の日を確認して申し込む
・防寒対策(フード付きのダウンコート、手袋、マフラーなど)
・防犯対策
あとはワクワクして当日を待つのみです!
おはようございます。今朝のバルディーズは青空が広がりました。夫が天気予報とにらめっこし、日程を選んでくれたかいがありました。
出発の港には船がたくさん停まっています。これ、それぞれ船を出したいときには出せるのかな・・?
Stan Stephens Cruisesの乗り場はホテルから歩いてすぐです。
赤いのですぐにわかります。
写真の真ん中の船が今日乗る船です。2階建ての中型船です。
出発前に今日の船の運転席を見ることができました。かっこいい。結構アナログで、飛行機の操縦席とは違うかっこよさを感じます。乗船確認が済んだらいよいよ出発です!
最初はそこそこスピードを出して進みます。
山肌の色が独特。海の色も違って見えるから不思議です。
小さな滝もありました。大体アメリカの細い滝の名前はブライダルベールフォールズかホースシューフォールズです。(偏見です笑)
ムースがいました!写真のちょうど中央あたり、水を飲みにきているようです。写真ではかなり小さいですが、ムースは怖いのでこのくらいの距離で遭遇するのがベストです。こういった動物がいた時は逐一アナウンスで教えてくれます。
ここここー!今ここ!・・ってどこだかよくわからないですね笑
出発から1時間半ほどしてお昼近くになると、船内でちょっとしたお食事が配られます。メニューは全員同じで、クラムチャウダー、ベーグル、オレオという、これぞアメリカ!なものです。日本でいうと、インスタント味噌汁におにぎりと柿の種という感じでしょうか。(柿の種・・?笑)
ちなみにテーブルはなく、船内に設置されているこういった椅子で好きに食べる感じです。この椅子をみると、ここで爆睡していた韓国からのツアーご一行様を思い出してしまいます。たぶんハードスケジュールで韓国から飛んできて、時差ぼけで眠っていたのだと思います。日本や韓国からは遠く、時差ぼけもありますのでスケジュールには余裕を持った方が良いです。
ベーグルをいただきながら外を見たらいきなり松島みたいでびっくりしました。笑。あまり大きくない船なのでたまにこういうところも通過します。
多くの時間、船のデッキで過ごしました。デッキに椅子があって座れるようになっているのですが、韓国のツアー客と同じくらい忘れられないのはこのデッキの正面真下をずっと陣取っていたおばちゃん2人組。1人200kgありそうな2人組が、テコでも動かないくらい動かず・・次第に『テコでも動かないっていうかテコなんじゃないか?』と思い始めました。船のスタッフに頼まれて重心役をやっているのだと思うことで納得することにしました。笑
ここまでくると、崩れた氷河に遭遇することが増えてきました。初めてみる光景。違和感はないけど、考えると不思議。それぞれの氷の塊には鳥がたくさんとまっています。足が冷たいだろうなぁ。
氷の塊はそれぞれ表情が違っているし、同じものでも見る角度によってカタチが変わるので見ていて飽きません。
ところで『10%ルール』で、海上に見えている氷河は全体の10%、残り90%は海の中です。言われただけでは信じられないけど、こうやって再現されているのを見るとそうなんだなと納得。
外の景色は刻々と変わります。ずっと景色が変わらない外洋航海とは全然違って、毎秒毎秒目が離せません。
ちょいちょい松島も出没します。笑
他に船はあまりいませんが、一隻遭遇しました。何をしているんでしょう?釣り??
船の中にはこの海に生息する魚介類の説明なども置いてありました。こんな寒いところにもこんなに豊富な生物がいるんだなーとびっくり。外にずっと出ていると凍えてしまうので、たまにこうして船内に入って勉強してるフリをしたり、サービスのコーヒーをいただいたりします。
でも何かとみんなが騒いだり、アナウンスがあったりするので結局外に見に行ってしまいます。ところでこんな青の世界にカラフルな色で飛び込むのってなんだかソワソワしませんか?制服を着ていかなきゃ行けない日に一人だけ私服で行ってしまった時のソワソワ感みたいのを感じてしまいます。私だけなのかな・・
そんなこんな船にも慣れて楽しんでいたのですが、この光景を見た瞬間は本当に忘れられません。遠くから見て『ん?あれ何?』と思ったらその景色はどんどん近づいてきて、ついに全貌を見ることができました。
ダメだ・・写真を見返すだけで涙が出てきてしまう・・
確実に言語の世界を超えています。
船はかなり氷河に近づいてはくれますが、素人的にはもう少し近づけるんじゃない?と思うくらいの距離でもあります。
しかししばらくすると、あの地球温暖化の映像でよくある氷が溶けるシーンのゴゴゴゴゴッという音が遠くでしました。ものすごい迫力で怖くなり、これ以上近づかないでーーと思いました。
全員が夢中でシャッターを押し、それからカメラを交換して写真を取り合って・・結構長い間船はとまっていてくれました。
ちなみに皆さんのカメラは圧倒的にニコンでした。ニコン9、キャノン0.8、その他0.2くらいでしょうか。我が家はキャノンで挑みました。みんなが大体同じ性能っぽいカメラを持っていたので、交換して取ってもらうにもお互い頼みやすい空気がありました。
(旅の鉄則:写真を取り合う際には同性能のカメラの人と交換する)
船内の全員分の後ろ髪を引かれながら、船はゆっくりまた港へ向けて戻り始めました。
帰りは少し寂しい気持ちですが、ぷかぷか浮いている氷河のかけらを持たせてもらえます。
スタッフのお兄さんが網で氷河を救ってくれました。海にぷかぷかと氷が浮いているとなんだか軽そうに思えてしまうのですが、これがとんでもなく重たい。
持ち上げるのに精一杯でした。これより遥かに大きな氷の塊がぷかぷか浮いている海って果てしなく大きいのだなと。当たり前のことを改めて思い知らされます。
実際に重さを体感してから見る景色は、より美しく、重く、そして怖く思えます。
船内ではお土産も少し売っています。ただ、スタッフの数も限られているので声をかけねばならず、買い物をしている人は少なかった印象。このヤドカリ、買えばよかったなぁ。
帰りも外に何か見えるとその都度アナウンスがあります。
このアナウンスで『シーアットゥシーアットゥ』と繰り返し言っていて、夫と私はなぜシアトルの話が始まったのか理解できずにいました。みんなが外に出ていくのでついて行ってみると、目に飛び込んできたのはシアトル!ではなく、シーオットー(オットセイ)でした。笑
こんなに広い海で、どうしてこんな人造物の上で狭そうにしているんでしょう。笑
このクルーズで見られたオットセイはこのくらいでした。シアトルの方がたくさんシーオットーがいました。
本日のキャプテン。強そう。笑
毎日氷河を見るってどんな気分だろう。一日ありがとうございました。
出発地点まで戻ってきました。眼前に広がるのはパイプラインの端っこです。
降りてから写真を撮ってもらうことができました!
>>ピースボート地球一周の船旅 北欧アラスカコース資料請求(無料)