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太平洋フェリー個室一人旅

太平洋フェリーにはさまざまな個室タイプがあり、一人でも気軽に利用できることをご存知でしょうか?

はじめてのフェリー一人旅は、
個室利用して良いものか、他にも一人の人はいるのか、色々気になりますね。
今回は、実際に私が一人で乗船して体験した「太平洋フェリーの個室旅」について、写真付きで詳しくご紹介します。

フェリー旅が初めての方も、一人での利用に不安がある方も、この記事を読めばイメージがきっと湧くはず。
では、ゆったりと進む船の旅へ、出発です。

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一人旅でも快適!太平洋フェリーの個室体験記

一人個室利用ルール

太平洋フェリーの個室は、特等室や1等室など、さまざまな個室タイプが用意されています。ただ、一人で利用する際にはルールがあるので要注意。

太平洋フェリーには、

※定員の半数に満たない人数でお申し込みの場合、その部屋はご予約できません。
※A期間外に定員に満たない人数で個室を利用する場合、別途貸切料金が必要です。

というルールがあります。

2~3名の部屋なら半数の1名で利用できますが、3~4名の部屋は1名で利用することはできません。また、A期間以外には貸し切り料金が発生してしまうので、個室一人旅をしたい方はA期間に検討されるのがベストです!

例えば、特等洋室では、トイレやシャワーが完備されてビジネスいます。一般的なビジネスホテルのような感じを想像すれば間違いないです。

今回の一人個室利用は「特等洋室」

上記のルール内で、私が今回利用したのは特等洋室です。貸し切り料金のないA期間に利用しました。

最大3名で利用することができる個室なので、ベッド2台+ソファベッドがあり、一人で過ごすには十分な広さのお部屋です。

個室フェリー旅乗船までの流れ

ここからは、乗船からの時系列で、個室フェリー一人旅をご紹介します。

苫小牧フェリーターミナル

苫小牧 フェリー

1階 乗船手続きカウンター
2階 乗船口・待合ロビー
3階 ポートミュージアム・送迎デッキ

旅の始まりは苫小牧フェリターミナル。フェリーターミナルってなんでこんなにわくわくするんでしょう。ターミナル2階で北海道土産も購入可能です。一通りのものが揃っていました。(乗船後、フェリー内でも購入可能です。)

 

乗船前に必ず準備すべきもの

それは現金。船内は電波が不安定なのでクレジットカードも電子マネーも使えません。もし現金を持っていなければフェリー乗船前に準備しないと、中でお土産も買えないし自販機も使えません。
フェリーターミナルに着いたら、お土産を見るよりも現金の準備が優先です。

乗船手続き~乗船開始

乗船前に1階カウンターで乗船手続きをします。ホテルのフロントのように『予約している〇〇です』と伝えると、ルームキーをいただくことができます。混み合っていなければすぐ終わります。

荷物のスキャンくらいあるかと思っていたのですがありませんでした。犬もいませんでした。意外!

時間になったら2階の乗船口から乗船です。
時間に余裕があれば、3階のデッキに行くと、これから乗る船を一望することができます。

一人個室(特等洋室)の紹介

乗船したらまずは荷物を置きにお部屋に向かいます

こちらが一人で予約した特等洋室。大人3名まで宿泊可能な大きい部屋です。ベッド2台と大きなソファーがあり、部屋の広さが伝わるかと思います。

設備は一般的なビジネスホテルの普通のお部屋とさほど変わりません。

浴室・お手洗いも広くて充分です。
バスタブもついていますが、船内に大浴場があるのでそちらを利用することもできます。

特等洋室のアメニティ

歯ブラシ・コップ・タオル類・部屋着・スリッパ

ボディソープとシャンプーが備え付けられていましたが、こちらは自分の使用しているものを持っていくのが良さそうです。

船内の紹介

エントランス

 

船内散策をしてみました。

大浴場

電子レンジ

湯沸ポットがないお部屋の方は給湯室でお湯をもらうことができます。多くの方がカップラーメンにお湯を入れていました。電子レンジもここで使うことができます。

自販機

メーカーごとの自販機になっていました。船内は電子マネー不可。現金のみです。

アルコール販売は23時から5時は停止です。喫煙室は多くの方が利用されていました。

シアター・ゲームセンター

ゲームする方いるのかな・・?と思ったらいらっしゃいました。シアタールームはガラガラでした。
他にピアノもあったのですが、演奏禁止でした。残念!

WiFi ・携帯電波について

気になるWiFiについてです。

料   金:24時間1078円
使用エリア:船の中央付近のみ

今回は購入しませんでしたが、購入してずっと中央エリアでお仕事をされている方もお見かけしました。

携帯の電波ですが、

docomo:航行中の6〜7割くらいの時間
楽  天:docomoよりは少ない時間

使えたように感じました。思ったより普通に使えた印象です。
仕事のやりとりをするなら支障があると思いますが、家族や友人とのやりとりならそんなに問題にはならないかなと。長時間使えなくて困ったということは個人的にはありませんでした。むしろ、プチデジタルデトックスになりました。

売店

北海道土産も名古屋土産も定番のものは手に入ります。あとはフェリーのお土産や日用品などが揃っていました。

一日目~苫小牧出港

船は定刻に苫小牧を出港。船長からのかっこいいご挨拶がありました。出港の際には多くの方が外に出てその様子をカメラに収めたり、港の方に手を降ったりしていました。

一人の方もそこそこいらっしゃいますし、わくわくしすぎて、周りは気になりません笑

持ち込み夕食

フェリーの予約の際に3食付きを予約することもできますし、フェリーに乗ってからその都度食券を買ってレストランに入ることもできます。

乗船してすぐ、一日目の夕食はマルトマ食堂でテイクアウトしてきたお惣菜をいただく予定で、レストランの予約はしませんでした。
結果、テイクアウトのお惣菜だけでなく、苫小牧旅行中に知り合った方やタクシーの運転手さんなど、色んな方が色んなものを下さって、持ち込み量がすごいことになりました・・

 

多くの方がフェリーの中央付近のテーブルと椅子で好きなものを食べていたので、躊躇せず広げることができました。

しかし船って必ず誰かに話しかけられますよね。
結局、話しかけて下さった方々と一緒に食べる感じになりましたね。

二日目~

金華山

おはようございます。
昨晩一緒に飲んでいた方々に、朝は7時に待ち合わせ!と言われました。。笑。

私はゆっくり寝るつもりだったのですが。。

7時の約束のために結局6時に起きました。7時ごろ金華山が見えるから、とのことでしたが結局見えたのは8時ごろ。。
誘って下さった方々はフェリーの常連さんとおっしゃっていたので、なるほど朝からまた飲むために騙されちゃったのだと気づきました・・苦笑

金華山はとても綺麗でした。この後お部屋に戻って眠りました。。

仙台での下船の時間にご挨拶をと思いましたが結局もう会えませんでした。お車で乗っている方はお車で降りるから、会えないんですね。船上での出会いは一期一会です

仙台一時上陸

苫小牧から名古屋まで乗船する方(あるいはその逆)は仙台港で一時上陸をすることができます。私はもともと下船する気はなかったのですが、『せっかくだから降りた方が良い』と船内で何人かに言われたので、仙台港が近づく頃には降りようと心変わりしていました。

降りる人は下船の同意書を書いて出します。何度も手続きはお早めにというアナウンスがありました。

私もこれを書こうと受付に行ったのですが、そこでよく聞いてみると一時下船したら戻って来れる時間は決まっているらしい。面倒なのでやめました笑

・一時下船するかどうかは直前までに決めれば良い
・一時下船するなら同意書を出す
・ちょっと降りて、ちょっとだけ写真を撮って戻ってくるというようなことはできません。

停船中、フェリー内の散策などをしました。
仙台で降りていく人は降りてしまい、名古屋まで新規で乗る人はまだ乗っていない状態。船内はガラガラで散策にとても良く、降りなくて正解に思いました。

仙台港出港

怖いほどたくさんの鳥に見送られて仙台港を出港しました。鳥たちはどこまでもどこまでも着いてきました。

船内での一人時間の過ごし方

船内での暇つぶしにしていたこと

・お昼寝
・お手紙を書く
・パソコンの中身の整理
・靴を磨く

当初は裁縫をしようかな〜と思っていたのですが、『船って針とかハサミとか持って入れるのかな?』と疑問に思い、持って行きませんでした。(結局、問題なかった様子。)
共有スペースでは裁縫や折り紙など細かい作業をされている方を何人かお見かけしました。

姉妹船とのすれ違い

姉妹船とのすれ違う際に、『あと○分ですれ違います』というアナウンスがあります。皆さん、カメラを持ってスタンバイ。
汽笛を鳴らして手を振って・・こういう時の一体感って特別です。普段は隣人とも挨拶しない世の中なのに。

日の入り

サンセットはお部屋から見ることにしました。毎日こうやって日が沈んでゆくというのに、それをゆっくり眺めるということはなかなかしないものですよね。

日の出

頑張って早起きして日の出を見ることにしました。なんだろう・・全然休まらない船の旅です。笑

日の出を見に来ていた方はパラパラといらっしゃいました。とんでもない暴風かつ、デッキが雨で濡れていたので、立っているだけで滑って飛ばされそうでした。

日の出の瞬間は拍手が起こりました。今日は良い一日になりそうな予感です。

名港トリトンくぐり〜!

またまたアナウンスがあり、名港トリトンくぐりがそろそろですと知らされました。日の出よりはるかに多くの人がデッキに出てカメラを構えていました。ほとんど全員出てきていたように思います。フェリーが橋の下ギリギリを通過するのはちょっとスリルがありました。

三日目~名古屋港到着

長いようであっという間の40時間船旅でした。一人でも全然気になりません。
ビジネスホテルに一人で泊まるのが当たり前のように、フェリー旅も一人で利用して大丈夫です。

勝手にQ&A

自分が乗船前に不安に思っていたことをQ&Aにしておきます。

一人でも個室利用して大丈夫?

大丈夫です!長時間の旅なので大きめのお部屋でゆっくり過ごせる特等洋室はおすすめです!

船酔いはどうでしたか?

食べて気持ち悪くなる、というようなことはありませんでした。
ただ、洋上に40時間もいるので、下船してから1日くらいはずっと身体が揺れていましたね。心配な方は酔い止めを。

持っていくべきものは?

船内用スリッパと現金!
スリッパなんていらないだろうと思っていましたが、乗船中は日の出、姉妹船とのすれ違い、日の入り、出港、などなど何かと外に出ることが多いです。その度に自分の靴を履くのはちょっと面倒だったり、濡れたデッキで靴が汚れたりしますので、スリッパやサンダルみたいなものがあると便利です。デッキは濡れている上に立っているだけで飛ばされるくらいの強風なので、滑りにくい履物がおすすめです。
それと、現金はお忘れなく!

 

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えせ駐在妻
たまに世界のどこかで駐妻っぽいことをしていたり、していなかったりするかもしれません。すきなことは語学学習(英仏西韓中宇&手話)とピアノと吹奏楽とお料理。生まれ変わったらバイリンガルになりたい。