こんにちは
北海道ウトナイ湖で渡り鳥のマガンの群れを観ることができると知り、観に行ってみました。
・新聞やニュースなどでよく見る、大量のマガンが一斉に空に飛び立つ光景を期待しましたが、肉眼ではあそこまでの群れを見ることは難しそうです。
・鳥が相手なのでいつ飛び立つかわからず、寒さに耐えてひたすら待つ忍耐力が必要です。
ウトナイ湖は新千歳空港から車で15分、苫小牧駅から車で20〜30分という行きやすい場所にある淡水湖です。周囲9km、面積275ha、平均水深0.6mの湖なのだそうで、湖の中としては小さい方ですが、肉眼で見ると大きいです。
広い北海道では『行きたい!』と思っても、調べてみると遠すぎる・・ということばかりですが、ウトナイ湖は空港からもアクセス抜群です。
このウトナイ湖は東北地方などで冬を過ごしたマガンたちがシベリアへ帰る際の経由地になっています。苫小牧の方にとって、マガンたちが早朝に飛び立つ光景は春の風物詩でもあるそう。
マガンが飛び立つ光景はだいたい3月の半ばくらいに見られるようですが、年によって異なるので詳細は地元のニュース、新聞記事、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターの情報などをチェックすると良いです。
私はウトナイ湖野生鳥獣保護センターの情報をチェックしつつ、3月半ばの早朝にウトナイ湖へ向かいました。
何時に行けば良いかわからなかったのですが、5時過ぎから飛び立ち始めるという情報だったので、5時には到着するように4時20分ごろ苫小牧駅を出発してタクシーで行きました。
ウトナイ湖の道の駅に到着したのが5時前。全員がマガン目的ではないと思いますが、この時点で車は15台ほど止まっていました。車を降りて湖を見に行ってみましたがまだ真っ暗で人の姿はまばら。鳥が飛び立つ気配もなく・・。
5時半くらいになると湖の周りに人がパラパラと集まり始めました。昨日は5時過ぎから飛び立ったらしいのに、この日はなかなかマガンは飛び立たず・・
3月とは言えこの日の苫小牧の最低気温はマイナス5度。湖は表面が薄く凍っているところもあり、立っていると寒すぎてすぐに足の感覚がなくなります。
しかし早起きしてここまできたら帰るわけにもいかない・・
鳥はいつ飛び立つのか、人間にわかる合図があるわけでもないので、ひたすら耐えるしかありません・・見たくて見にきたけど想像より辛い・・笑。
タクシーの運転手さんがあったかいコーヒーを買ってきてくださいました。めちゃくちゃ心に沁みました。ありがとうござます。
帰るに帰れず、『今日は飛び立たないんですかね?』なんてみんなが話しだし始めた頃、鳥が飛び立ち始めました!(動画はこちら)
しかし何か想像と違う!相当な望遠レンズを持っていかない限りは、映像で見るようなマガンの群れは見れないのだと悟る・・。しかも、ある程度の群れが飛び立った後も、第二陣があるのかないのか、人間にはよくわからない・・
しばらく待ったのですが終わりっぽいので、みんな後ろ髪を引かれつつ帰りました。
一応私なりにウトナイ湖でのマガン観察の注意点を上げておこうと思います。
・3月半ばのウトナイ湖は寒い。
・毛布やホッカイロがあると良い。
・肉眼で見るのはなかなか難しい。
・飛び立つ時間は日によって結構違いそう。
毛布をかぶっているグループもいました。
それから、プロカメラマンたちは人とは少し離れた木々の中に隠れていました。人の声が入るのを避ける目的もあったかもしれません。
参考になれば幸いです!
渡り鳥観察の後は早朝5時からやっているマルトマ食堂がおすすめです。