こんにちは。
福島県を訪れた際、以前より気になっていた高湯温泉の玉子湯さんに宿泊しました。お肌がつるつるになるということから名付けられた玉子湯。都会の喧騒から離れて緑と硫黄の匂いに包まれ、心身共にリフレッシュするのに最高です。
それでは高湯温泉玉子湯さんの宿泊記です。
高湯温泉玉子湯について
高湯温泉
高湯温泉は福島県福島市にある吾妻山連峰中腹の温泉街で、標高750mに位置します。福島県と聞くと北の寒いイメージですが、その福島県の中でも北の山の中です。
400年以上の歴史があり、全国有数の高濃度硫黄泉かけ流し湯が楽しめる温泉として有名なのだそう。実際、山を登っていく最中から車内にまで硫黄の匂いが漂ってきました!硫黄泉好きにはたまらないと思います。逆に、硫黄が苦手な方はちょっと注意です。
旅館玉子湯
この高湯温泉郷には約10軒の宿泊施設があり、その中の一つが玉子湯さんです。
住 所 |
〒960-2261 福島県福島市町庭坂高湯7 地図 |
電 話 |
024-591-1171 |
予約専用番号 |
0120-1126 39(フリーダイヤル いい風呂サンキュー) |
泉 質 |
酸性
含硫黄(硫化水素型)アルミニウム・カルシウム硫酸塩温泉(硫黄泉) |
アクセス
- 東北新幹線 東京(1時間40分)→福島駅下車
- 東北新幹線 仙台(24分)→福島駅下車
- バス 福島駅西口から40分
- お車 東京方面から 東北自動車道(2時間40分)福島西I.C 16km
- お車 仙台方面から 東北自動車道(41分) 福島飯坂I.C 19km
福島というと漠然と関東の上というイメージですが、高湯温泉郷は結構北に位置していて仙台も近いくらいです。都内からだと程よく遠いというべきか、思ったより遠いというべきか・・?!
福島駅〜玉子湯間は路線バス(片道840円)も出ているようですが、本数があまりありませんので、旅館の送迎バス(無料)を利用されると便利です。
いざ玉子湯へ
旅館送迎バス
旅館送迎バスのお迎えは一日一便のみです。楽天トラベルで予約した際、送迎バスの入力欄があったので、そこから送迎希望の旨を入力しました。キャパオーバーの場合は連絡しますと書いてありましたが、今回は特に折り返しの連絡はなかったです。
東北新幹線の福島駅について西口側のバスターミナルに出ると、旅館のバスがすぐ見つかりました。満員で20人ほど乗れるバスですが、ほぼ満席状態。
15分ほど街中を走るとだんだんと農産物直売所などの景色になって山登りが始まり、そこからさらに15分足らずで玉子湯に到着しました。福島駅から結構すぐに山でびっくりです!
バスに乗ってしまうと旅館は山の中でコンビニもありません。何か調達されるなら福島駅でお買い物されていくと良さそうです。
チェックイン
こちらが旅館玉子湯さんです。福島駅は結構暑かったですが、山の中に来ると気温が下がります。硫黄と緑の匂い、そして自然の音で溢れていました。こんな緑の中に久しぶりに来た気がします。来るまでは色々と雑念ばかりでしたが、着いてしまうと『もうしばらく下山したくない!』という気分になります。
バスの人が一気に到着するのでチェックインは一時的に少し混雑しますが、順番に受付を済ませます。チェックイン後、係の方がお部屋まで案内して下さいました。到着したフロント階は4階なのだそうで、慣れるまで変な感じです。
館内もすごい硫黄の匂いが充満していますが、ずっとここにいる方は慣れてしまってあまり感じないのだそうです。でも、たまに下山すると周りの方から『硫黄の匂いがすごい!』と言われるとおっしゃっていました。館内の説明を受けつつお部屋についたのですが、お風呂が多く一回聞いただけでは把握しきれませんでした。
客室
今回の予約は2名〜5名用の[標準室/アウトバス]純和風客室<和室8〜10帖+トイレ付>というお部屋です。全客室庭園向きという説明がありました。
こちらがお部屋。広いー!4人家族でも十分な広さだと思います。
庭園に面しているお部屋というのが想像できていなかったのですが、湯小屋の方に面していて、温泉に行くのに近くて便利ですし景色も良いです。
泊まるなら一階が温泉に近くてベストですね!
テレビ、加湿機能付空気清浄機は全部屋完備、鍵付き金庫。テレビのチャンネルはとても少なかったです。
実はこのテレビ、つけてみたらどんどん音量が下がっていっていつの間にか0になる、という現象が・・。あまりに自然に音が消えるのでこれはこういう設定?と思いかけたのですが、スタッフの方にお尋ねしてみたところ、高湯温泉は硫黄が充満している為、家電が1年もたずに壊れてしまうことが多いのだそうです。大変です・・。
確かにすごい硫黄臭なので、パソコンやiphoneが壊れないか俄かに心配になりました。(旅行程度では壊れません!)
お部屋に入る前に冷蔵庫と冷水、コップ、割り箸などがありました。
空調とお茶セット、湯沸かしポット。今回は空調を使わなかったのですが、真冬だとかなり寒いだろうな〜と想像・・。
人数分のお着き菓子。しいたけ茶を早速頂いたのですが、黒胡椒がピリッとしていて飲んだことのない飲み物でした。
洗面台・アメニティ
お部屋に洗面台とお手洗いはついています。ウォシュレットの綺麗なお手洗いでした。今回のお部屋はお風呂はありません。
お部屋にもドライヤーがあると有り難かったですがありませんでした。洗面台には少しアメニティが用意されていました。あとは内湯にアメニティ類がありました。
WiFi・ネット環境
全館フリーWiFiでした。ちなみに、ドコモの電波も入りましたが、楽天は難しそうです。山登りの最中は途中途絶えたり、3Gになったりという感じでした。
玉子湯館内湯めぐり
部屋に荷物を置いて着替えたら後は温泉に浸かるに尽きます。一回行ってみないと把握しにくいのですが、内湯と温泉、少々周り方に頭を使います。
内湯
1階と、フロント階の4階に内湯があり、そちらで体を洗うことができます。内湯にのみアメニティやドライヤーがあるので、どこで体を洗って髪を乾かすか・・ちょっと考えて館内を回らないといけません。
外湯の方にはシャワーも洗い場もなく、体を洗ったり、髪を乾かしたりすることはできません。
せっかくなので1階も4階も行ってみました。1階は小さめでシャワーが2つのみ。人と一緒になることはなかったですが、4階の方が広いので、混んでいる時は4階を利用すると良さそうです。
外湯
内湯以外はすべて1階のこちらから外に出たところにあります。外に出る際には外履きサンダルが置いてあるので、履き替えて出ます。
外に出る前に鍵付きロッカーがあるので、貴重品はロッカーに入れておくことができます。
ツキノワグマ!!遭遇したら一発アウト・・
外にある温泉は3つ(男性は2つ)と足湯です。
- 湯小屋「玉子湯」
- 婦人専用露店風呂「瀬音」
- 野天岩風呂「天翔の湯」(男女入れ替え)
- のんびり足湯
男性より女性の方が1つ温泉が多いです!
湯小屋「玉子湯」
まずすぐにあるのが湯小屋玉子湯。左右で男女に分かれていて、雰囲気抜群です。この皆さんこの写真を撮ろうとしていて、どこから撮ると撮りやすいか、パンフレットはこの辺りから撮っているはず!などと、居合わせたお客さん同士で話が弾みました。
肝心の温泉は湯温が高いのであまり長くは入っていられません・・・10分以内にするように注意書きもありました。
婦人専用露店風呂「瀬音」
湯小屋から少し坂を下って、中程にあるのが瀬音。こちらは女湯のみです。中は脱衣所と、屋根のついた温泉。こちらも湯小屋同じく熱々でした!一人で入らないように、と注意書きがあるのですが、なかなか人に出会わない・・
『夫婦で来たって入る時は一人よねぇ。』とすれ違った方に話しかけられました。ほんとその通りです!笑
野天岩風呂「天翔の湯」(男女入れ替え)
私が一番入ったのは天翔の湯です。こちらは男湯女湯が一日ごとに入れ替えなので、1泊2日の場合、1日目も2日目も外せないです。
屋根がないので夜になると満点の星空を眺めることができます!最高です。温度が他よりも低めなので長く入っていられるように感じました。長くいたので何人かとお話できましたが、結構全国の温泉を巡ってきた温泉通の方が多いんだなーという印象です。色んな温泉のお話が聞けました!
のんびり足湯
一番突き当たりにあるのが足湯です。こちらは足湯なので友人同士でも夫婦でも、ゆっくり喋れて良いですね。
このそれぞれの外湯は、一箇所ずつ体を拭いて浴衣を着てサンダルを履いて、歩いて巡らないといけないのでそれなりに時間が過ぎます。出来れば明るいうちに一度把握しておくのがおすすめです。夜になると暗いので、『この先も温泉があるんですか?』と聞きながら回っている方もお見かけしました。
最初に身体を洗ってから、外の温泉を巡って、一回内湯に戻って夕飯前に髪を乾かさないといけません・・なかなか忙しい!
玉子湯食事
夕食
夕食会場は何箇所かあるようでしたが、客室ごとに指定された会場でいただきます。密にならない対策と思われます。今回は夏の御献立を頂きました。
どれもおいしくいただきましたが、初めて食べたいちじくの天ぷらがとても印象に残りました。お刺身も山葵も新鮮でした。山の中と思えないくらい色々なものをいただきました。
最後にグレープフルーツゼリーとチーズケーキと若桃の甘露煮。このグレープフルーツゼリーはぷるっぷるで、グレープフルーツのほどよい酸味と苦味がそのまま。チーズケーキは程よく濃厚でもっと食べたい!と思うほどでした。若桃の甘露煮は初めて食べました。
とてもボリュームがあるお食事で、お腹一杯になりました。夕食を食べたらまた温泉に入るのでお腹は八分目くらいが良いですね。先述の通り、夕食の後は星空のみえる露天がおすすめです。
朝食
朝食も夕食会場と同じところでいただきました。一番遅い時間にしていただいたのですが、朝から温泉に入って、内湯で髪を乾かして・・となると館内をぐるぐるして忙しいです。娯楽も朝から真剣に頑張る必要がありますね。
朝ごはんは鮭、玉子焼き、野菜の蒸し物、サラダ、明太子・・どれもとても美味しかったですし、満足な内容でした。
こちらは卵とじ。お隣はイカにんじん。イカにんじんは福島の食卓によく上がるもの?のようでお土産物にもありました。お正月の松前漬けから数の子と昆布が抜けた感じのもの、という説明が一番当たっているかな。
最後に自家製ヨーグルトも頂きました。ごちそうさまでした。
館内施設
- ロビー・コーヒーラウンジ
- 喫煙所
- バー湯けむり
- 玉子湯資料室
- 温泉神社
ロビー
チェックイン後からと朝の時間帯にコーヒーが頂けます。コーヒー好きにはありがたいサービスです。新聞のサービスと、電子レンジもありました。
喫煙所
喫煙される方は、喫煙室で可能のようです。
バー湯けむり
バー湯けむりはコロナの関係でお休みでした。コロナ後のお楽しみですね。
玉子湯旅館資料室
フロント階から大浴場に行く途中に、ちょっとした高湯温泉の資料コーナーがあります。本当にちょっとしたコーナーなのですが、結構面白いので湯上りにいいです。
大正時代には馬が活躍していたんですね!
東西温泉番付もありました。前頭3枚目、4枚目が高湯温泉ですね。
温泉神社
館内ではありませんが、敷地内ということで・・
1階から外湯に出て橋を渡り、数分階段を登っていくと温泉神社に行くことができます。
歩くととにかくすごい数のトンボがいます!なんだか小さい頃を思い出しますね。
小さな神社ですが、玉子湯を訪れない限り外部からは辿り着けないスポットなので、お散歩がてら行ってみると楽しいです。
お土産・湯めぐり手帳
お土産に玉子湯ラベルのお酒も良いかなーと思ったのですが、ちょっと重たいので断念してしまいました。(フロントから発送も可能です。)
この売店で気になったのが湯めぐり手帳というもので、御朱印好きには結構気になる・・
高湯温泉の温泉旅館に1泊するごとに湯朱印?を書いていただけて、5個、10個、15個、と集めると商品と交換できるのだそう。御朱印を書いていただくのには料金はかからないとのこと。
次、高湯までいつ来れるだろう・・と思いつつ、着いた時から沼りたい気分満々になってたので、購入してしまいました。期限もないとのことなので、また来る名目にもなりました。集める系に弱い方にはおすすめです。
玉子湯近隣施設
旅館の送迎バスで行くと足がないので周辺観光は難しいですが、『共同温泉あったか湯』までなら歩いていくこともできそうでした。実際に歩いている方もお見かけしました。
お車であれば、浄土平やスカイライン、フルーツラインなども近いのでドライブがてら楽しめそうです。
新幹線を使えば福島駅からのアクセスはよく、自然を感じられて最高です。今度行くことがあれば冬の雪の露天に入ってみたいと思います!!