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中山平温泉|旅館三之亟湯(さんのじょうゆ)宿泊記ブログ

こんにちは。

以前より気になっていた中山平温泉の旅館三之亟湯(さんのじょうゆ)さんに行ってきました。良い意味で鳴子のような観光地感がなく、日常を忘れてトロトロ温泉を堪能することができます。今回お世話になった旅館三之亟湯さんがとても素敵だったので、宿泊記を記しておこうと思います。

 

中山平温泉

中山平温泉

東北の宮城県に位置する鳴子温泉郷の中山平温泉は、環境省指定の国民保養温泉地です。泉質は含重曹硫黄泉、単純泉、重曹泉等種類も豊富で美肌の湯・美人の湯として知られています。アルカリ度の高い、ぬるぬるした感触が得られる湯のためウナギ湯という名称でも親しまれています。

中山平温泉観光協会公式サイトより引用

鳴子温泉は知っていても中山平温泉は聞いたことがない、という方も多いかもしれません。上記の通り中山平温泉はトロトロの泉質で『ウナギ湯』と呼ばれることで有名です。

旅館三之亟湯(さんのじょうゆ)

今回宿泊した旅館三之亟湯(さんのじょうゆ)さんの基本情報です。

住   所 〒989-6832 宮城県大崎市鳴子温泉字星沼77-53
電   話 0229-87-2120
泉   質 【ナトリウム炭酸水素塩泉】 (旧泉質名  純重曹泉) pH値:8.3

 

アクセス

(JR東日本)陸羽東線 中山平温泉駅より徒歩3分

陸羽東線は、宮城県遠田郡美里町の小牛田駅から山形県新庄市の新庄駅までを東西に結んでいるJRの路線です。本数がとても限られているので電車で行かれる際には調べてから行かれることをおすすめします。仙台ー鳴子間は直通バスもあり、事前連絡をすれば鳴子温泉駅からの送迎も可能なようです。

またこちらの駅は写真の通り何もありません!チェックインには少し早いけど駅の周りを散策してから旅館に向かおう!と思って中山平温泉駅に14時ごろ到着してしまったのですが、一軒のコンビニもカフェもありませんでした。

SLはありました

 

でも、この意図して探してもなかなか見つけられないくらいの何もない風景、日常から切り離されたような寂しさの中に、心が解放されるような安堵が重なる・・。電車の中ではつまらないことを考えていたのに、降り立った瞬間にリセットされた感じがしました。

 

旅館三之亟湯

フロント・ロビー

本当に周りに時間を潰せるところがないので、そのまま旅館まで歩いてみました。道に迷ったらそこそこ良い時間になるかな〜なんて言っていたら、あっさりたどり着いてしまいそうに。

『早く着いてしまいそうなのですがよろしいでしょうか?』とお電話でお尋ねしたところ、『何もないでしょ!大丈夫ですよ』と言ってくださり、またゆーっくり歩いて旅館に向かいました。(ありがとうございます!)

お部屋

お部屋の写真を撮り忘れてしまったのですが・・館内は一階がフロントとお風呂で、二階がお部屋です。小さな宿で全部で9室です。

ずっと満室が続いていていたのも納得!と思うほど、温かさと懐かしさと程よい空虚感がありました。

お部屋はシンプルな和室ですが、採光の良い大きな窓と、テレビ、机、お茶セット。日常もこんな風にシンプルになったら良いのですが、なかなか難しい。

トロトロ温泉

部屋に荷物を置いて着替えたら、後は温泉に浸かるに尽きます。温泉は一階。男女別に一つずつです。小さな宿なので脱衣所なども大きくはありませんが、わたしが行った時はどなたもいらっしゃいませんでした。独り占めとなるとスペース充分です。

天然温泉はかけ流しで、すぐそばの地下450mから組み上げているのだそうです。入ってみると本当にトロトロ。これまでに入った温泉の中でも群を抜いてトロトロで、温泉というよりは良質なオイルの中に入っているのでは?と思うほど。

実はこの数日後に鳴子温泉に寄ったのですが、わたしは断然中山平温泉のこちらの湯の方が気に入りました。一度入っただけでもずっと体がポカポカしていて、肌もすべすべになりました!

夕飯

温泉の後の楽しみはもちろん夕食。こういうところに来たら、せっかくなので何もせず、温泉に入ってご飯を食べて寝る!というのが一番。

食事はお部屋食。一品ずつだと女将さんが大変だし、こちらもちょっと気を遣うなあと思っていましたが、温かいものを後から頂いた以外は出入りの回数もさほどなく、気兼ねなくお喋りしながら食事の時間を楽しむことができました!コロナ対策ということもあるかもしれません。

 

蒸し物とお肉もついてボリュームがあります。ご飯もおひつで頂き、おかわりもすすめられましたが、食べ切れないほどお腹いっぱいになりました。

このあとはまた温泉に入り、早めに眠りにつきました。明日も空室があるならもう一泊したいな〜と思ってしまいました。

朝食

翌朝の朝食は夕食とは違って部屋食ではなく、広間でいただきました。普段は洋食派のわたしも、こういう旅館での朝食は体に沁み渡る・・。オーソドックスながらおいしいものをしっかりといただいて贅沢な一日の始まりになりました。

食後にはコーヒーも。今日一日、充実の予感です。ごちそうさまでした!

おまけ・中山平温泉駅ノート

後ろ髪を引かれながらまた駅まで戻ってきました。帰り際、また絶対来るだろうな〜と思いました。

ところで中山平温泉駅にはなかなか来ない電車を待つために待合室があるのですが、そこに中山平温泉ノートというものが置いてあります。

めちゃくちゃ昭和の香りがします。今ではこういうものってほとんど見かけませんが、人間らしくてあったかいですよね。1ページずつめくって読んでいたら、帰りの電車がやってきました。またいつか訪れたいと思います。

 

 

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