こんにちは
調理師免許を独学で取った体験を綴っておこうと思います。飲食店バイトを長くしてきた料理好きの主婦の方などで、
・調理師って独学で取れるの?
と思っている方の参考になれば幸いです。
料理・お菓子を作るのが好き。完全に趣味なので習ったことはなく、これから仕事にする予定もない。飲食店で2年の調理担当アルバイト経験あり。料理系YouTuberはよくチェックしている。
▷調理師レシピまとめ
まずとても重要なことですが、調理師試験への出願には「2年間の実務経験」が必須です。調理師学校などに通わずに受ける場合でも必須です。
具体的には飲食店営業をしているお店での調理の経験になりますが、アルバイトでも時間数を満たしていれば大丈夫です。私はこの飲食店アルバイト2年の経験で、この条件をクリアしました。
実は独学で調理師を受験するにあたって勉強よりも大変だったのは
・受験資格の確認
・出願書類の準備
です。
飲食店アルバイト経験で出願される方は、その飲食店での経験で本当に出願できるかを確認し、調理従事証明書を作成してもらわなければいけません。私は遠方の飲食店で作成してもらったので、書類のやりとりに時間がかかりました。
また、他にも本籍地で戸籍を取ったり、大学の卒業証明を取ったりと、出願するためにやることがたくさんあります。独学で受ける方は誰もサポートしてくれませんので、余裕を持って準備してください。
さて無事に出願資格をクリアしている方へ。次に気になるのは調理師免許を独学で取れるかということですが、個人的には取れると思います。(取れました。)
受験を考えている方の多くは調理が好きで、仕事・アルバイト・家庭などでも食品に触れてきた方なので、
・甘みは冷めた方が感じにくい
・じゃがいもの芽には毒がある
というような知識はあると思います。これらがそのまま問われるとは限りませんが、このような知識があれば、知らないことであっても一度学べばすんなり頭に入ってくるような内容が多いです。
また試験は番号選択で、記述や実技はありません。これも助かります。もしわからない問題が出ても、選択肢の中で明らかに間違っているものを省いて選ぶと、正答の確率は高まります。
さらにこれはどんな試験にも言えることですが、問題文を見ればどれを選んで欲しいかわかる問題もあります。調理師試験問題は受験者を落とすために作られている問題には感じませんでした。
調理師の問題は各都道府県で分かれています。
各都道府県ごとに少しずつ問題傾向が異なると思いますので、とにかく過去問を解くことです。
私は全然勉強時間を確保できませんでしたが、前日に過去問を全部コピーしてきて、5年分全部解きました。
これまで料理に携わってきた方ならカバーできるような内容が多いのですが、調理師免許試験の範囲は結構広いので知らないことも出題されます。
例えば
・食に関する法律
・河川の汚染
こういった内容はどんなに料理が好きでも、普段出会う内容ではありません。
これらは前述した都道府県ごとの過去問を見て、よく出題される問題で知らない内容があれば、一冊だけテキストを購入してサクッと抑えるのが効率的です。
テキストは調理師読本がもっとも広く使われているものかと思います。問題集もあるので、過去問を解いてまだ余裕がある方はこちらも使って見るとさらに良いと思います。
また、受けると受かる、と実しやかに言われている『事前準備講習会』というものも開催されています。講習会を利用して、短期集中で勉強されるのも良いと思います。(ただこの講習会すらも受ける必要があるかどうか人によると思います。この体験談は別記事にまとめています。)
調理師免許は独学で充分挑戦できる資格です。
まずは受験資格の確認、出願書類の準備をしっかりして、あとは都道府県の過去問を徹底的にやりこむことを優先すると良いです。その中でわからないことやまったく知らないことについては、一冊テキストを購入して覚えてしまうようにしてください。
別の記事では事前講習会、さらに合格後の免許取得までのことも書いていますのでぜひ参考にしてください。
私は料理が好きで調理師資格を趣味で取りました。取ってみると以前にも増して『料理うまいね、さすが調理師』と言われるようになりました。笑
でも、調理師資格を取ったからと言って料理はうまくなりません。スキーの理論をいくら座学で勉強しても、実際に滑りが上達しないのと同じです。
本当は調理師の免許だけが欲しいわけではなく、料理がうまくなりたい。特に資格のための勉強を独学でする場合、技術面に懸念が残ります。合格後は調理師の名に恥じないよう、プロにお料理を習うことにお金と時間を使うのも良いなと感じました。