はじめに:キリマンジャロケーキとは?
キリマンジャロケーキは、アフリカ大陸最高峰・キリマンジャロ山をイメージして作られた、見た目も味もインパクトのあるケーキです。しっとりとしたココアスポンジと、爽やかで軽やかなヨーグルトクリームの組み合わせが特徴で、上部にはフルーツトッピングして、まるで山の頂のような立体感を表現します。
ポーランドなど中欧では「Kilimandżaro Cake(キリマンジャロタルト)」と呼ばれます。レイヤーケーキながら、さっぱりとした口当たりなので、重くなりがちなチョコレートケーキとは違った魅力があります。
今回は日本でも手に入りやすい材料を使い、18cmの丸型で作るレシピをご紹介します。
キリマンジャロケーキの材料(18cm丸型)
■ ココアスポンジの材料
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薄力粉:90g
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無糖ココアパウダー:20g
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ベーキングパウダー:小さじ1
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卵:3個
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グラニュー糖:110g
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バニラエッセンス:適量
■ ヨーグルトクリームの材料(生クリーム使用)
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プレーンヨーグルト(無糖):250g(※水切りしておく)
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生クリーム(動物性・植物性どちらでも可):200ml
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粉糖:50g
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桃缶のシロップ:40ml
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ゼラチン:8g(水大さじ2でふやかす)
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桃缶(カット):200g(※クリームに混ぜ込む分)
※ヨーグルトは前日から水切りしておくと、しっかりとしたクリームに仕上がります。
■ トッピング用
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桃缶(カット):50g(表面用)
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ミントの葉や粉糖(お好みで)
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削りチョコやチョコソース(お好みで)
キリマンジャロケーキの作り方(18cm型)
ココアスポンジの作り方
準備
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薄力粉・ココアパウダー・ベーキングパウダーはあわせてふるっておく。
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卵は常温に戻し、ハンドミキサーで泡立てやすくする。
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オーブンは170℃に予熱しておく。
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型にはクッキングシートを敷いておく。
スポンジケーキの焼き方
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ボウルに卵とグラニュー糖を入れ、湯せんにかけながらハンドミキサーで泡立てる(40℃くらいが目安)。
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白くもったりとリボン状に落ちる状態になったら湯せんから外す。
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ふるっておいた粉類を3回に分けて加え、その都度ゴムベラで底から返すように混ぜる。
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型に流し込み、表面を軽く整える。
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170℃で約30〜35分焼く。竹串を刺して生地がつかなければOK。
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焼きあがったら型から外し、ケーキクーラーでしっかり冷ます。
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冷めたら2枚または3枚にスライスしておく(お好みで)。
ヨーグルトクリームの作り方(爽やかでふわっと軽い)
材料の下準備
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ヨーグルトは前日からコーヒーフィルターやキッチンペーパーで水切りし、約半量にしておく。
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ゼラチンは水大さじ2でふやかし、電子レンジで10秒ずつ加熱して溶かす。
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桃缶のシロップは少量温めて、ゼラチンとあわせると溶けやすい。
クリームの仕上げ
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生クリームに粉糖を加え、8分立て(ピンとツノが立つ手前)まで泡立てる。
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水切りヨーグルトを加え、なめらかになるまでゴムベラで混ぜる。
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溶かしたゼラチン液を加えて混ぜる(手早く混ぜてムラを防ぐ)。
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小さめにカットした桃を混ぜ込み、冷蔵庫で10分ほど冷やすと扱いやすくなる。
ケーキの組み立てと仕上げ
スポンジとクリームの層の作り方
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ケーキの台(1枚目のスポンジ)にシロップをうすく塗る(桃缶シロップを使用)。
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ヨーグルトクリームをたっぷりのせて、平らに塗る。
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2枚目のスポンジを重ねて同様にクリームを塗る。
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最上段はクリームをドーム状に高く盛り、山のようなシルエットを作る。
トッピングの飾りつけ
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カットした桃やミントの葉をランダムに配置。
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チョコレートソースをたらしたり、削りチョコで「岩肌」を演出するのも◎。
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仕上げに粉糖をうっすらふると雪をかぶった山のような仕上がりに。
(写真)
作ったキリマンジャロケーキの保存方法
冷蔵保存
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ケーキ全体を覆うようにラップし、冷蔵庫で保存。
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ヨーグルトクリームは水分が出やすいため、2日以内の消費がおすすめ。
日持ちと食べ頃の目安
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作った翌日が一番なじんで美味しいと感じる人も多いです。
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水分が出てくるので、長期保存は避けましょう。
キリマンジャロケーキを楽しむためのヒント
おすすめの食べ方:ドリンクとの組み合わせ
キリマンジャロケーキはふわっと軽いヨーグルトクリームと、ビターなココアスポンジのバランスが絶妙。爽やかな酸味とまろやかさがあるため、以下のドリンクとよく合います。
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コーヒー(浅煎り〜中煎り):特にキリマンジャロ産の豆を使ったものは、フルーティな酸味がクリームとマッチ。
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ダージリンティー:香りの良い紅茶がヨーグルトの風味を引き立てます。
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レモンソーダや微炭酸ウォーター:ケーキの甘さをすっきりと流し、口の中をリフレッシュ。
(写真:コーヒーとケーキのセット)
イベントや特別な日にぴったりなデザート
このケーキはドーム型で見た目のインパクトがあるため、以下のようなシーンで喜ばれること間違いなしです。
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誕生日や記念日:市販のケーキに飽きた人にぴったり。ろうそくを立てても映えます。
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アウトドアスイーツとして:山をイメージしているので、登山好きな人への差し入れや「山の日」に。
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おもてなしスイーツ:冷蔵庫で冷やしておけるので、事前に準備しておけて便利。
また、冷やしてから提供するケーキなので夏場のデザートとしても◎。ヨーグルトの酸味が後味を軽くしてくれます。
市販のスポンジケーキを使って簡単に作る方法(時短バージョン)
時間がない時やお菓子作りが苦手な方は、市販のスポンジケーキを活用するのがおすすめです。
手順:
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スーパーや製菓材料店で18cmサイズのココアスポンジ台を購入(2〜3枚スライス済みのものが便利)。
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ヨーグルトクリームは本レシピ通りに作る(※水切りヨーグルトと泡立てた生クリーム)。
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スポンジにシロップ(桃缶のシロップでもOK)を塗り、クリームを重ねる。
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最上段をドーム状に仕上げて、フルーツや粉糖で飾りつける。
この方法なら30分〜1時間ほどで完成。初めての人にもハードルが低く、失敗しにくいです。
まとめ:キリマンジャロケーキの魅力と楽しさ
■ キリマンジャロケーキ作りの楽しさと達成感
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ドーム状にクリームを重ねる工程はまるで山を作っているようなワクワク感。
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焼きあがったココアスポンジの香り、ふわふわのヨーグルトクリームの軽さ、カットした時の断面の美しさ——どれも作り手を満足させてくれる要素です。
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とくに、「山の形」が美しく再現できたときの達成感はひとしおです。
(写真:断面のアップ)
一度作ったらまた作りたくなる魅力的なレシピ
このケーキは見た目の割に材料がシンプルで、手に入りやすいのも魅力。スポンジとクリームの配合を変えて、自分好みにカスタマイズする楽しさもあります。
応用&アレンジバージョンの提案
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フルーツを変える:桃以外にもマンゴー、いちご、ブルーベリーなどで季節感を演出。
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抹茶スポンジ×ヨーグルトクリーム:和風アレンジで新鮮な味わいに。
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チョコチップ入りのクリームやナッツのトッピングなどで食感のアクセントを。
こんな人におすすめ
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市販のケーキに飽きて「新しい味」を探している人
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ヨーグルトを使った爽やかなスイーツが好きな人
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子どもと一緒に作る「山を作るケーキ」として楽しみたいファミリー
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インスタやブログに映える見た目のケーキを探している人
最後にひとこと
「ちょっと特別な日」にふさわしい、見た目も味も大満足なケーキ。
ふんわり軽やか、でもしっかりコクのあるヨーグルトクリームと、ほろ苦いスポンジの相性を、ぜひ一度体験してみてください。
あなたのキリマンジャロケーキが、誰かの思い出の一品になりますように。
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